数多くの内視鏡治療経験から的確に判断
内視鏡検査と同時のポリープ切除手術も可能です
大腸がん増加の背景
大腸がんは世界的に増加傾向にあります。近年、日本でも大腸がん患者が増加傾向にあり、今後も増えることが予想されています。増加の背景には高脂肪食の摂取や食物繊維の不足など食事の西洋化が大きく関係しているといわれています。大腸がんは女性の死因第1位になっていますが、早期発見して適切な治療を行えば、ほぼ治癒が可能な病気です。大腸がんの早期発見が重要な理由はここにあります。
ポリープ切除の判断
大腸ポリープを見つけた場合、以前は病変の大きさや組織検査の結果を踏まえた上で、治療をするべきか、あるいは治療をするならばどの方法が良いかを判断していました。内視鏡診断が発達した現在、ポリープやがんの大きさと進行度とは必ずしも一致しないことがわかっています。専門的に病変を見ることで、腫瘍の形や表面の模様などから、その場で良性なのかがん(悪性)なのか、がんであればどのくらいの根深さなのかをその場で診断し、最も適切な治療を決定できます。当院ではこれまで数多くの大腸腫瘍の診断と治療に携わった経験をもとに、より正確な診断ができるように努めています。
小型で表面に凸凹の少ないポリープ(写真左)は良性であることがほとんどで、治療の緊急性はありませんが、将来的にがんになる可能性も否定はできません。
一方、右側の写真はある程度根深い早期大腸がんです。これは内視鏡治療のタイミングは過ぎており、治療には外科手術が必要となります。
大腸ポリープの日帰り手術
当院での日帰り手術は、左側の写真のような小型で凹凸の少ない病変を対象としています。患者さんのご希望に応じて、検査と並行してその場でポリープの切除をすることができます。大型のポリープや右側の写真のようにがんが強く疑われる場合は、入院設備のある連携先の他病院を紹介いたします。